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第34話 草笛の音色

مؤلف: 天衣 琴音
last update تاريخ النشر: 2026-07-22 09:45:04

「賀の兵士もたいしたことなかったな」

「そうだ、そうだ。我々馬奈の兵は一歩もひかなかった」

「オレは戦いよりも、戦いが終わって食うメシのことを考えてた」

「おまえ、よくそれで相手を刺し殺せたな」

アッハッハッ。

そんな会話と笑いが部隊で起きているのを耳にした。

一昨日、箕処関を攻略し、馬奈軍は飛ぶ鳥を落とす勢いで進軍した。

男だらけの集団にいる私は紅一点である。

男たちはなにをしても平気だ。その辺で場所を探し、下着を下ろして立ち小便をする。

そんなときは、素早く見ないふりをするしかない。

逆に、私が草むらでそれをするときは、周囲に男の視線がないか、よく確かめてからする。

そんな不便な状況を私は受け入れた。

こちらは曲がりなりにも第三夫人である。

私の嫌がる男を芙楽に訴えれば、その男の首はいとも簡単にはねられてしまう。

お互い、そうした状況を理解していた。それゆえ、私は身の安全を保障された。

不自由さを強いられるのは、行く前から分かっていた。

規律の厳しい軍隊生活にあって、私のささやかな楽しみと言えば、草笛くらいだ。

中年の兵士が、私が退屈そうにしているのを見かね、草の葉の演奏を伝授し
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  • アジアンロマンス ~私を平気で裏切ったあなたには、最高の罰で償ってもらいますから~   第50話 夜の訪問者

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  • アジアンロマンス ~私を平気で裏切ったあなたには、最高の罰で償ってもらいますから~   第7話 罠

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    昔の中国風王宮に来た私。タイムワープってやつなのか。難しい理屈に頭を使う気はない。そんな高級な頭脳すら持ち合わせてない。優雅な音色の笛と弦楽器。ゆるやかに、部屋に吹き渡る風。とても優雅な世界で、いつまでもこの屋敷にいたい、住みたいと願った。天蓋ベッドの部屋から出た。薄くて緑の絹の着物を着る私は、食堂を探した。板張りの廊下を歩く。まっすぐ進み、角を曲がり、またまっすぐ行く。突き当たりに左右の廊下があり、右に行く。あちこちに部屋があり、どこを曲がったのか、よく分からない。それにしても、お腹が空いた。お腹が空いたのに、だれも呼びに来ない。まさか、寝室で食事のわけもないだろう

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    鳥が額にぶつかって、気を失った私──まったく、そんな偶然が起きるものなのか?いたって平凡で、それまでは変わったことなど何も起きなかった私。正月に縁起がいいモノと言えば、一富士、二鷹、三なすび。あの鳥は鷹。そうではなく、もっと小さかった。小さいけれど、鋭い加速だった。私を獲物と勘違いしたみたいに、まっしぐらに飛んできた。うん。ぶつかる前のことをちゃんと覚えている。私は、何もかもを失ったわけではない。記憶がしっかりしてる。ちゃんと命もある。体も五体満足で、手足も動くし、顔も首も、上下、左右に動く。恐る恐る、手を額に持って行く。ちゃんと、額はあった。ちゃんとあるし、穴

  • アジアンロマンス ~私を平気で裏切ったあなたには、最高の罰で償ってもらいますから~   第1話 冬の朝の来訪者

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